2020年05月17日

山中静夫氏の尊厳死/シネマポイント/20年5月16日

昨日5月16日は土曜日出勤で1時過ぎまで会社にいました。ロキシーさんでパラサイトを見たかったのですが時間的に間に合わず6月7日で閉館になるシネマポイントさんに最後に行こうと思いました。

山中静夫氏の尊厳死という映画が上映され以前阿弥陀堂だよりという映画の原作をした南木佳士さんが原作だと知り浅間山が見える佐久市が舞台だと知り観ることにしました。

中村梅雀さん演じる山中静夫は末期の肺がんになり自分の死期を悟りました。山中静夫は農家の次男で静岡県に婿に行きましたが最後は自分の生まれ故郷で死にたいと言い津田寛治さん演じる今井医師の元に入院しました。

山中静夫は外出許可をもらい生家の近くに自分の墓をつくっていました。

山中静夫は良い婿を演じてきたので最後は自分の意思を貫きたいと言いました。我慢して生きてきた山中静夫と忙しく我慢して生きている今井医師はどこかしら親近感を感じているのでした。

今井医師も死という人間の負を見てきたのでうつ病になってしまい医療や生きることに向き合った作品で見応えがありました。

個人的に印象に残ったのは山中静夫氏は入院するときに大部屋にしますか?と聞かれ今まで我慢してきたから個室にして欲しい…と言い気持ちが分かる気がしました。

浅田美代子さん演じる同級生と山中静夫が再会する場面で旦那さんを46歳で亡くした同級生と山中静夫のやりとりにホロリとなりました。

劇中県議会議員の奥さんが入院するから山中静夫氏の部屋を開けて欲しいと偉い人から言われても今井医師は医師の立場を貫き断ったことで真剣に医療に向き合っていることを感じました。

山中静夫が仕事中に孤独死した人を発見した場面は独身の僕も他人事とは思えませんでした。

もしも若い頃この映画を観る機会があったら特に印象に残らなかったと思いましたが山中静夫氏や今井医師や家族の人間模様が素晴らしく生きるということや医療現場について考える良い作品だと思いました。

山中静夫氏の奥さんを演じた高畑淳子さん、今井医師の奥さんを演じた田中美里さん、静夫の同級生を演じた浅田美代子さんなど脇役も素晴らしく主演を盛り上げていました。音楽も小椋佳さんが主題歌を歌い松本市出身の加藤武雄さんがプロデュースして素晴らしい作品になり1900円の入場料のもとは充分にとることができた作品で観に行って良かったと思いました。



Posted by プラネマン4 at 08:17│Comments(0)
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